議事録 Vol.3
日時:2003年10月1日


■■もくじ■■ 
T.グループ発表、議論 
   (マスメディア班→ゼロ班→生命班→ニューメディア班) 
U.ゼミ運営について 
   (来週の議論、展示企画、学会) 



T.グループ発表
 
@マスメディア班 
[発表] ボードリヤールの『消費社会の構造と神話』から「ルシクラージュ」、
    「最小共通文化」、「ネオリアリティー」等の概念を解説し、さらに
    前回あげられた資本主義、メディアの不透明性、現実の創造を念頭に
    置いた考察を展開。そこではマスメディアが、「ルシクラージュ」を
    保障しているとされ、また私たちは、そのマスメディアの「魔法的な
    力」によって創造された「ネオ・リアルワールド」に生きていること
    を強いられている、と述べられていた。

[議論] ・『消費社会の構造と神話』で記されているような事態(例えば記号
     消費の例である衣服ブランドなどであるが)は、現代でも存続して
     いるか。		
 
Aゼロ班 
[発表]	「なぜ行われるのか(ニーズ)」と「どのような視点で捉えることが
    できるのか(視点)」という二つの観点からみるコミュニケーション、
    加えてメディアとコミュニケーションの関係性についての発表がされ、
    そして、考察では、文化的コード体系が完全に一致することがない他
    我と自我の人間相互の関係性があるがため、人はコミュニケーション
    の際に共通認識を期待すると述べられた。

[議論] ・共通認識について。
    ・情報の「環境化」について。 

B生命班 
[発表]	前回の発表に沿い、「世界」と「環世界」の分離をめぐり、フロイト
    やラカンによる幼児の初期発達段階と原初の人間の思考様式の共通性
    についての発表がされ、それぞれにとっての「環世界」、それぞれに
    とっての「世界」あるいは「外部世界」といった相対的な解釈と、知
    りえもしない「外部世界」が存在する可能性についての考察が述べら
    れた。

[議論] ・発表に沿い、では現実とは何か。どこに位置するのか。それが「語
     られる」ということはどのようなことか。
 
Cニューメディア班
[発表]	レジス・ドブレ著の「メディオロジー宣言」を用い、その冒頭部分の
    要旨を報告し、班員個々の考察や今後の報告がされた。班全体のまと
    めでは「メディオロジー」における媒介作用、つまり「メディエーシ
    ョン」は、マクルーハンが記す「メディア」とは視点が異なるとした。

[今後]	「メディオロジー」についてのより一層の理解を実践を念頭に深める。



U.ゼミ運営について 

@ 今後の展示にむけて
企画進行班募集中、今のところ熊井、みつる、ひとみさん、あらさん(11/16以
降参加)、のんちゃん(手伝える範囲で)が決定。

A 学会
学会では、「メディア」をめぐり発表する。作品展示や論文発表等の内容はまだ
未定。

B 来週の議論
  テーマ ・「現実」、「共通認識」
各班の作業 ・テーマについての見解をまとめる。
      ・これまでの研究に沿い、班の見解を明確にする。

B 司会 
来週 しずかさん  再来週 ノンちゃん 

C 今週の機材持ち帰り
白石さん



(記録:熊井晃央)