2024年度は、森村 修教授が在外研究に出ますので、2001年から本演習に参加している川村たつる兼任講師(フリーランスデザイナー)が、これまでの本演習の流れを組みながらグループ研究、個人研究の指導を行います。
202年度の研究テーマは「私たちは絵画をどのように理解しているのか」です。 本演習ではこれまで、芸術・建築・デザインの分析や精神分析の研究や、精神分析学を参考にした「思考のパフォーマンス」の研究などを行ってきています。本年もその流れを汲みながら、芸術の中でも特に「絵画」に焦点を当て、その絵画は作家によってどのように描かれ、そして私たちはその絵画をどのように見ているのかを考察していきます。
次年度からは通常通り、森村教授が演習全体の統括と理論指導ならびに論文表現を担当され、川村兼任講師はおもに個人研究の作品制作について直接的な指導を行う予定です。 ◆通常の授業では、次の二つの研究を主にして進めていきます。 @指定テキストに基づいた「グループ研究」 ゼミ生をいくつかのグループに分け、グループごとに事前に担当箇所の「テキストを読解」し、「レジュメを作成し」、ゼミ当日に担当グループが「発表」し、それ以外のゼミ生と「討議」します。そうすることで、テキストの理解を深めます。演習の基本となる研究なので、最も重要な活動になります。
A自分のテーマを研究する「個人研究」 個人の研究テーマは、演習の時間内で「発表」してもらいます。ゼミ生各自が自らのテーマに即して研究を進めます。個人研究のテーマは、グループ研究【ゼミのテーマ】とはまったく関係なくてもかまいません。>最終的に、研究の成果を、学期末・年度末に「ゼミ論」や「ゼミ制作」(2・3年生)、年度末に「ゼミ総括論文」や「ゼミ総括制作」(4年)にまとめてもらいます。個人研究は、自分の思想の表現として最も自由に研究できるテーマを担当教員と相談しながら、進めていきます。